アグネスランチタイムコンサート
■第13回:2006/04/05『ロンドンの貴公子 フレディ・ケンプ登場!』
〜ランチタイムコンサート1周年記念 特別招聘


photo:塩澤秀樹
【フレディ・ケンプ(ピアノ)】
ドイツ人の父と日本人の母のもと、ロンドンに生まれる。 巨匠ウィルヘルム・ケンプの遠縁にあたる。 1998年チャイコフスキー国際コンクール第3位入賞。 これまでに英国国内、アジア、ヨーロッパ、アメリカ各地に招かれ、精力的な演奏活動を展開している。 これまで8点のCDをリリース。最新作はベートーヴェンの「悲愴」「熱情」「月光」を収録している。


【プログラム】

ベートーヴェン「月光」
ムソルグスキー「展覧会の絵」

満開の桜の中、当日は生憎の雨にも関わらず、第13回のランチタイムコンサートには満場のお客様にご来館いただきました。 それもそのはず、今回はランチタイムコンサートの1周年を記念して、英国から来日中のフレディ・ケンプ氏をお招きしており、 大勢の女性ファンの方や、春休み中のお子様連れのお客様などで、会場は早い時間からほぼ満席状態。 ケンプ氏の登場は、満場の拍手で迎えられました。

最初に演奏されたのはベートーヴェンのピアノソナタ「月光」。 降り注ぐ月の光のイメージが、外の雨音と呼応するかのようにロマンティックに紡がれていきます。 インタビューをはさんで、最後に演奏されたのはムソルグスキーの「展覧会の絵」。 こちらは「月光」とは打って変わって激しく情熱的な演奏。 短い演奏時間ではありましたが、繊細さと激しさ、相反するふたつの魅力を併せ持つケンプ氏のピアノを、 ご来場のお客様にも十二分に味わっていただけたのではないでしょうか。
演奏の合間のインタビューでは、世界を舞台にご活躍されるピアニストならではの、 各国のコンサートホールや聴衆のタイプの違い等のエピソードや近況、 客席からの質問に答える形で、ピアノ以外のご趣味からオフの日の過ごし方まで、 さまざまなお話を披露。 日本食では「とんこつラーメン」がお気に入りだという、端整なルックスからは 思いもよらない一面も。
演奏の感動も冷めやらぬまま、コンサート後はCD販売とサイン会が催されました。 一人一人のお客様に丁寧にサインされ、気さくに会話に応じられるケンプ氏。 世界レベルでご活躍される著名ピアニストの生の演奏を間近で味わい、フランクなトークも交えての数十分、 外の雨を忘れさせられる午後のひとときでした。