アグネスランチタイムコンサート
■番外編:2006/10/31『ある偉大な芸術家の思い出に』〜石川悠子・小池彩織・菊池武英

【石川悠子(ピアノ) 】

東京音楽大学卒業後、ノースウェスタン大学院器楽専攻を首席で修了。2004年ボードウィン国際室内楽音楽祭に参加。 2006年コロラド州アスペン音楽祭にて公式ピアノ伴奏員を務める。セントルイス交響楽団コンサートマスター、デビッド・ヘイレン氏と共演。 ピアノを竹尾聆子、アラン・チョウ、伴奏法をリタ・スローンの各氏に師事。器楽及び声楽を中心としたアンサンブル・ピアニストとして活動中。 


【小池彩織(ヴァイオリン)】


2003年桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。同大学卒業演奏会、第73回読売新人演奏会に出演。 1996年第1回江藤俊也ヴァイオリンコンクールジュニア部門第3位、東京シティ・フィルと共演。 2002年東京文化会館新進音楽家デビューコンサート出演。 ヴァイオリンを江藤俊也、江藤アンジェラ、藤原浜雄、荒井英治、室内楽を金木博幸、C.ギガーの各氏に師事。

【菊池武英(チェロ)】

1963年東京生まれ。東京音楽大学付属高校を経て、東京芸術大学に入学、同大学院修了。 平成3年に東京フィルハーモニー交響楽団入団。これまで演奏活動の他、市民オーケストラ及び学生オーケストラの指導にも力を入れている。 チェロを鈴木聡、堀江泰、花崎薫、レーヌ・フラショ、ルードウィッヒ・カンタの各氏に師事。 

【プログラム】

ベートーヴェン『ピアノ三重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.1-1』
チャイコフスキー『ピアノ三重奏曲 イ短調 ある偉大な芸術家の思い出に』

10月二度目のランチコンサートになる今回は、 神楽坂で毎年開催されている「神楽坂まち飛びフェスタ」(10/21〜11/5)への参加企画として開催されました。

お迎えしたのはアグネスのランチコンサートでは2度目になるピアノの石川悠子さんと、 アグネスでの演奏は初めてになるヴァイオリンの小池彩織さん、チェロの菊池武英さん。 初出演のお二人は、ステージと客席との距離の近さにビックリされたそうです。
1曲目、ベートーヴェンの『ピアノ三重奏曲 Op.1-1』は、ベートーヴェン初期の作品ならではの、みずみずしい感性と軽快さが印象的な作品。 4楽章のうち、本日はその第1楽章のみの演奏ですが、その上品な華やかさはランチタイムのアットホームなコンサートの雰囲気にピッタリ。 石川さん、小池さん、おふたりの色鮮やかなドレス姿も演奏に彩りを添えているかのよう。

続いてのピアノ三重奏曲は、チャイコフスキーが尊敬した「偉大な芸術家」で友人でもあったN.ルビンシュテインの追悼のために作曲されたという大作。 全部演奏すると50分はかかるということで、今回は第1楽章のみの演奏。 チャイコフスキーらしい美しいメロディが印象的で、旧友の死を悼む哀切な感情が演奏から伝わってきます。
大きな拍手に笑顔で応えてのアンコール曲はモンティの『チャールダーシュ』。奇しくも前回の國末貞仁さん(サクソフォーン)と同じ選曲ですが、 楽器が違うと印象もガラリと変わり、静と動の転換の激しいこの曲の、「動」の部分での小池さんのヴァイオリンのスピードはまさに圧巻。 3人の見事なアンサンブルに、演奏終了後も大きな拍手が鳴り止みませんでした。