| ■第21回:2006/12/20『豊麗な美声、輝かしい男声、バリトンの魅力』〜泉良平
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【泉 良平(バリトン) 】
東京芸術大学声楽科首席卒業。松田トシ賞受賞。
同大学大学院オペラ科修了。同大学院在学中、文化庁オペラ研修所第10期修了。
多田羅迪夫 、種井静夫、伊藤亘行、和田みのり、カルラ・バンニーニ、ジョルジョ・ロルミの各氏に師事。
1998年より安田生命クオリティ・オブ・ライフ文化財団奨学生としてイタリアへ渡り、引き続き、五島記念文化財団の派遣により2003年までミラノ音楽院にて学ぶ。
高校在学中、第41回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位入賞。
第66回日本音楽コンクール第3位入賞。(1位なし)
98年東京国際声楽コンペテション第3位入賞。
同年、ブダペスト国際声楽コンクール第1位入賞。その栄誉によりハンガリー国立歌劇場にて『ラ・ボエーム』のマルチェルロでヨーロッパデビューを飾る。
上毛新聞社主催第2回「上毛音楽賞」受賞。
第12回五島記念文化財団文化賞オペラ新人賞受賞。
大学在学中より演奏活動を開始し、サントリーホールオペラ『椿姫』ドビニー、『リゴレット』マルッロでレナート・ブルゾン氏と共演、
大野和士氏指揮/東京フィルのオペラコンチェルタンテ・シリーズ『ドン・カルロ』の修道士、『仮面舞踏会』のシルヴァーノ、
シュレーカー作曲『はるかなる響き』(日本初演)の役者などで注目を集める。また、同シリーズのチョン・ミョンフン氏指揮『魔弾の射手』オットカールで出演。
新国立劇場においても開場記念公演/若杉弘氏指揮『ローエングリン』のブラバントの貴族、『リゴレット』モンテローネ伯爵、ロッセリーニ作曲『花言葉』の伯父等を演じ、
『マノン・レスコー』ではレスコーのアンダーを務める。
近年では、02年二期会創立50周年記念公演『フィガロの結婚』(宮本亜門氏演出)において伯爵として大抜擢され二期会オペラにデビュー。
続けて同記念公演『椿姫』のジェルモンとして、オーディションにより再び抜擢され絶賛を博すなど活躍を続けている。
また、海外での活躍も著しく、ニューヨークにおいてメトロポリタン・オペラ・オーケストラと共演をはじめ、中国北京では日中オペラガラコンサートでリゴレットを歌い、
その演奏は中国全土に数回に渡り放映され内外の注目を集めた。
03年ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ財団主催によるコンサートに招聘されカーザ・ディ・リポーゾにてリゴレット等を歌い、
また同年、ミラノ市主催サン・ドミンゴ劇場での『ラ・ボエーム』でマルチェルロに出演するなど着実に実績を重ねている。
04年日本オペラ協会公演『みづち』でタイトルロールを、
また二期会公演R.シュトラウス『エジプトのヘレナ』(日本初演)にアルタイルで出演し、成長著しい姿を印象付けた。
05年1月には新国立劇場『マクベス』で急病の外国人歌手に代わって急遽マクベス役で出演し、
完璧な歌唱と演技で絶賛され同劇場におけるタイトルロール役でのデビューを華々しく飾った。
同年3月に同劇場小劇場オペラ『ザザ』にカスカール役で出演したほか、同年11月二期会公演『さまよえるオランダ人』のオランダ人役に大抜擢され、
その活躍がおおいに期待されている。06年3月にはテレビアサヒ「題名のない音楽会21」にも
出演し、視聴者からの反響が大きかったことも記憶に新しい。
日本人離れした堂々たる容姿とスケールの大きい演奏で、今後益々目が離せないバリトンである。二期会会員。
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【神保道子(ピアノ)】
国立音楽大学ピアノ専攻卒業。在学中より多くの声楽家と共演。
卒業後、各団体で「トスカ」「蝶々夫人」「椿姫」などコレペティトゥーアとして研鑽を積む。
またピアノ上演でのオペラ公演も手掛けている。昨年はサントリーホールオペラ「ラ・ボエーム」に音楽スタッフとして参加し、見聞を広めた。
その他コンサート、合唱団の伴奏ピアニストとして活動中。
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【プログラム】
『オー・ソレ・ミオ』
ロッシーニ『わたしは町のなんでも屋』〜オペラ『セビリヤの理髪師』より
ヴェルディ『悪魔め、鬼め』〜オペラ『リゴレット』より
ショパン『華麗なる大円舞曲』
ビゼー『闘牛士の歌』〜オペラ『カルメン』より
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クリスマス間近の12月20日、第21回目のアグネスランチタイムコンサートは、バリトン歌手の泉良平さんと、ピアノに神保道子さんをお迎えいたしました。
泉さんは朗々と『オー・ソレ・ミオ』を歌いながらのご登場。この演出に驚かれたお客様も多かったのでは。
続いてはロッシーニのオペラ『セビリヤの理髪師』より『わたしは町のなんでも屋』。
忙しく働く、なんでも屋のフィガロの様子が生き生きと目の前に浮かぶようです。
曲の間には泉さんが、楽曲やオペラのあらすじのお話の他に、男声の中でもヒロインと恋に落ちる役の多いテノールと違い、
バリトンは恋敵や悪人の役が多いこと等、普段触れる機会の少ないオペラの世界について親しみやすく解説してくださいました。
続くヴェルディ『悪魔め、鬼め』は、娘をさらわれた道化師の嘆きをドラマティックに。
歌とお芝居が一体化したオペラならではの感情豊かな表現に客席のお客様もすっかり引き込まれてしまったご様子。
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一服の清涼剤のような神保さんのピアノ演奏・ショパンの円舞曲を挟んで、
最後の曲は普段オペラを聴かない方もきっとご存知の、ビゼー『カルメン』から『闘牛士の歌』。
いさましい闘牛士そのままに泉さんの歌声が勇壮に響きます。
鳴り止まない喝采に応えてのアンコールは、クルティスの『忘れな草』。
さきほどまでの勇ましい闘牛士から一変した、切ない恋の歌で締めくくられました。
泉さんは、通常のコンサートホールと違う、お客様との距離の近さに驚かれていらっしゃいましたが、
お客様のほうでも難解で敷居が高いという印象を抱きがちなオペラの世界が、
意外にも身近に共感できるものであるという新しい発見をされたのはないでしょうか。
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