| ■第22回:2007/1/17『新春に贈るソプラノの調べ〜大型新人登場!』〜新垣有希子(ソプラノ)
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【新垣有希子(ソプラノ)】
東京都出身。東京藝術大学在学中に安宅賞、同声会賞受賞。2006年飯塚新人音楽コンクール第2位受賞。
二期会オペラ研修所第49期マスタークラス前期優秀賞受賞。最優秀賞および川崎靜子賞受賞。
去る6月にイイノホールで開催された「二期会新進声楽家の夕べ」では、
すでに完璧に完成されていると言っても過言ではない的確な技術に裏づけされた表現力豊かな歌唱を披露、
会場を喝采の嵐に包み込み、久々の大器の登場を予感させたことは記憶に新しい。
2006年9月東京二期会『フィガロの結婚』ではスザンナ役のアンダースタディーに抜擢された。
高度なテクニックと自己表現力、優れた舞台容姿、作品に対峙する真摯な取り組み姿勢のいずれをとっても、
21世紀を担うプリマ・ドンナ候補としてすでに最右翼の存在であり、今後間違いなく注目を集める
最も若い世代のソプラノである。二期会会員。
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【澤田素子(ピアノ)】
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【プログラム】
「私のお父さん」プッチーニ/オペラ『『ジャンニ・スキッキ』より
「私が街を歩くと」プッチーニ/オペラ『ラ・ボエーム』より
「くちづけ」アルディーティ
「気も晴れ晴れと」ベッリーニ/オペラ『夢遊病の女』より
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第22回のアグネスランチタイムコンサートは、ソプラノ歌手の新垣有希子さんと、ピアノに澤田素子さんをお迎えいたしました。
お天気はあいにくの曇り空でしたが、アグネスホールでは沢山のお客様が新垣さんの登場を待ちわびていらっしゃる中、
澤田さんのピアノがイントロを奏ではじめ、『わたしのお父さん』を歌いながら新垣さんが登場。
CMや映画音楽などでお馴染みのメロディーが、新垣さんの優しい歌声に乗ってホールに響き渡ります。
プッチーニ作曲のオペラ『ジャンニ・スキッキ』の中で歌われるこの曲は、
父親に結婚を反対された娘が「愛する人と結婚させてくれなければ、アルノ川に身をなげて死んでしまいます」と哀願する内容。
新垣さんは実際にフィレンツェでアルノ川をご覧になったことがあるそうですが、現在のアルノ川は川底が浅く、
きっと身を投げても足をすりむくくらいでしょう、と笑顔で曲の解説をしてくださいました。
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続いて同じくプッチーニ作曲のオペラ『ラ・ボエーム』より、魅力的な女性が別れた恋人の気を引くために歌う『私が街を歩くと』では、
現代女性にも通じる女性の心理をコケティッシュに、ロマンティックな歌詞のアルディーティ『くちづけ』は情熱的に、
曲によってさまざまな表情を情感豊かに歌いわけられる新垣さんの甘い歌声に、会場のお客様もすっかり虜になってしまわれた様子。
澤田さんの軽やかなピアノも、歌に彩りを添えます。
最後の曲はベッリーニのオペラ『夢遊病の女』より『気も晴れ晴れと』。
ベッリーニは「ベルカント・オペラ」と呼ばれる、超絶技巧を駆使した声の妙技がちりばめらたオペラの代表的な作曲家。
この曲でもさまざまな技巧がこらされ、新垣さんの声の美しさ、高さ、技術の素晴らしさが存分に発揮され、
同じ人間の声とは思えないその美しさは圧巻でした。
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いつまでも鳴り止まない拍手に応えてのアンコールは、この日歌われた中では唯一、日本の歌となる『七つの子』。
日本人なら誰もが懐かしさを覚える野口雨情の代表的な童謡です。
アグネスのランチタイムコンサートには、お気軽に足を運んでいただける気安さからか、
お子様や赤ちゃんをお連れになった若いお母様も沢山ご来場いただくのですが、
この日も何組もの赤ちゃんとお母様がいらっしゃり、
柔らかく歌い上げられる新垣さんの『七つの子』はまるで子守唄のように聞こえたことでしょう。
曇天もカラリと晴れあがったかのように、和やかな空気でこの日のコンサートは幕を閉じました。
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