アグネスランチタイムコンサート
■第23回:2007/2/21『ミュンヘン国際コンクール第3位の俊英ヴィオリニスト』〜赤坂智子(ヴィオラ)

【赤坂智子(ヴィオラ)】

5歳よりヴァイオリンを始め、桐朋女子高等学校音楽科を経て、リスト音楽院留学。 帰国後ヴィオラに転向。桐朋学園大学ディプロマコース在学中から、サイトウ・キネンフェスティバル等に出演。 第53回ミュンヘン国際音楽コンクールヴィオラ部門第3位。以降ロッケンハウス音楽祭、バッハ音楽祭等に出演。 G. クレーメル、M.プレスラー、C.ハーゲン等と共演。これまでに、故 鈴木共子、AndrasKiss、岡田伸夫、今井信子らに師事。 現在はロームミュージックファンデーションより特別奨学金を得てジュネーブ音楽院に在学中。

【野田清隆(ピアノ)】

東京芸術大学、同大学院修士課程を経て、博士後期課程を修了。 第64回日本音楽コンクール第1位及び井口賞、河合賞、野村賞を受賞。また、クロイツァー賞、NTTドコモ賞を受賞。 これまで東京交響楽団、神奈川フィル等と共演するほか、リサイタル、室内楽で活躍。 ピアノを浜口奈々、K.シルデ、植田克己に、室内楽を迫昭嘉、松原勝也に師事。現在、東京藝術大学ピアノ科非常勤講師。

【プログラム】

○クルターク『無伴奏ヴィオラのための「しるし」』
○ブラームス『ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.102‐2』

第23回のアグネスランチタイムコンサートは、トッパンホール様のご協力で、 ヴィオラの赤坂智子さんと、ピアノに野田清隆さんをお迎えいたしました。

まず最初に、赤坂さんのヴィオラのみでまず演奏されたのが、ルーマニア生まれの作曲家クルタークの代表作のひとつ『無伴奏ヴィオラのための「徴(しるし)」』。 最初に赤坂さんからご説明があったように、なんとも実験的で前衛的な現代音楽。 今までのランチコンサートでは未体験の曲調に、満場のお客様も戸惑いを隠せないながらも、緊張した面持ちで聞き入っておられる様子が印象的でした。

続いてブラームスの『ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.102‐2』は、元来はクラリネットソナタとして作曲されたものを、 ブラームス自身がヴィオラ用に編曲し、今でも親しまれている名曲。 1曲目での張り詰めた空気が消え、おだやかで叙情的なメロディーに客席もリラックスしたムードに。
この日は満員だった客席からの力強いアンコールに応えて、最後に演奏されたのはドヴォルザークの『わが母の教えたまひし歌』。

ドヴォルザークの歌曲の中でももっとも有名なこの曲の歌詞は、「母親がかつて私に歌を教えてくれたとき目に涙を浮かべていたが、 今私が自分の子供にその歌を教えるているとき、やはり涙が浮かんでくる」というような意味のもの。 この日も会場に何組かいらっしゃった赤ちゃん連れのお母様たちに、赤坂さんのヴィオラと野田さんのピアノの音色は、優しく柔らかく届いたことでしょう。