アグネスランチタイムコンサート
■第25回:2007/4/18『しなやかさと技巧のヴァイオリン』〜横山奈加子(ヴァイオリン)

【横山奈加子(ヴァイオリン)】

6歳よりヴァイオリンを始める。1994年、桐朋学園大学音楽学部卒業。同年、ソリスト・ディプロマコースに入学、97年に修了。 この間、1991年、第60回・日本音楽コンクール第3位入賞。1992年、第5回・日本国際音楽コンクール奨励賞。 1994年、第10回チャイコフスキー国際コンクール第5位入賞。その後、宮崎国際室内楽音楽祭、サイトウ・キネン・オーケストラなどにも出演。 JTアートホール室内楽シリーズでユーリ・バシュメット氏と共演。 1997年には新日鉄プロミシング・アーチスト・シリーズで、紀尾井ホールにてリサイタルを行い好評を博す。 翌年、W.フルトベングラー ヴァイオリンソナタ第2番を鷲宮美幸氏と本邦初演し、その記録はフルトベングラー夫人の元にも届けられた。   また、NHK−FM「FMリサイタル」「土曜リサイタル」「名曲リサイタル」などにも出演。第60回全日本学生音楽コンクール東京大会審査員。 これまでに、村井陽子、安田明子、江藤アンジェラ、江藤俊哉に師事。 音楽の友社よりプロコフィエフ・ヴァイオリンソナタ第1番他、のCDをリリースし、各紙にて好評を博す。

【吉田まどか(ピアノ)】

5才よりピアノを始める。桐朋学園子供のための音楽教室をかねて、桐朋学園大学音楽学部卒業。 ポーランドワルシャワショパン音楽アカデミーのセミナーに参加、アンジェイ、ヤシンスキ氏の指導を受け、ヴィヤウイストックにて演奏会出演。 第12回ベストプレーヤーズコンクール入賞。 これまでに、石田幸子、狩野美紀子、長岡雅子、上野久子、武内俊之に師事。 現在全日本演奏家協会正会員。ソロのほか、伴奏ピアニストとしても活動中。

【プログラム】

○ベートーヴェン『ヴァイオリンソナタNo.5「春」より第1楽章・終楽章』
○グラズノフ『瞑想曲』
○サラサーテ『ツィゴイネルワイゼン』

第25回のアグネスランチタイムコンサートは、ヴァイオリンの横山奈加子さんと、ピアノに吉田まどかさんをお迎えいたしました。 4月半ばにも関わらず冷たい雨の降る肌寒い天候でしたが、アグネスホールには開場前から開演を待ちわびるお客様がいらっしゃり、 みるみるうちに客席はいっぱいに。

最初の曲はベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「春」より第1楽章と終楽章。 春の喜びに満ち溢れた軽やかなヴァイオリンとピアノの音色に、外の冷たい雨も忘れて、まるでアグネスホールには春の風が吹き渡るよう。 横山さんと吉田さんの呼吸もぴったりで、心地よい空気が会場を満たします。

ロシアの作曲家グラズノフの『瞑想曲』は、ロシアらしい哀愁の漂う曲。 MCでは横山さんからヴァイオリンの奏法についての解説もあり、なかなか触れる機会のないヴァイオリンという楽器の奥深さについて、 会場のお客様も興味深く聞き入っておられました。
そして本編最後の曲はサラサーテの名曲『ツィゴイネルワイゼン』。ドラマティックで情熱的なこの曲を、 時に激しく、時に繊細に演奏される横山さんのヴァイオリンの音色には、呼吸を飲んで引き込まれてしまいました。

演奏が終わっても満場の拍手は鳴り止まず、 アンコールに応えて演奏されたのは、クライスラーの『愛の喜び』。春らしい爽やかな演目で、 一陣の春の風が吹き抜けたかのようなコンサートは幕を閉じました。