アグネスランチタイムコンサート
■第26回:2007/5/16『新緑の季節に贈る〜若きチェロとピアノのデュオ』〜海野 幹雄・海野 春絵

【海野 幹雄(チェロ)】

14歳より母にチェロの手ほどきをうける。 桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、1998年、桐朋学園大学アンサンブルディプロマコース修了。 その後、洗足学園大学ソリストコースにおいて更に研鑽を積む。 1999年、第20回霧島国際音楽祭特別奨励賞受賞。 2000年、第14回川崎市音楽賞コンクール最優秀賞、併せて数々の副賞を受賞。 2002年、第12回全日本ソリストコンテストグランプリ受賞。 桐朋在籍中、山形交響楽団に首席奏者として客演。 洗足在籍中、前田ホールにて「チェロの夕べ」を開催。 2003年、グアム交響楽団にソリストとして招かれ絶賛を博した。 同年、東急ケーブルテレビ「イッツコム」において、「海野幹雄と仲間たち」を開催。 ソロや室内楽、また都内の各オーケストラにエキストラとして出演する他、 山響、東京シティ・フィル等に首席奏者、フォアシュピーラーとして客演。 また、桐朋在籍中よりチェロアンサンブル用の曲を多数編曲し、 その譜面は現在でも桐朋チェロアンサンブルにおいて毎年演奏されており、 近年では、チェリスト木越洋氏のアルバムに編曲家として参加するなど、編曲家としても高い評価を得ている。 これまでにチェロを倉田澄子、堤剛、木越洋の各氏に師事。 東京フィロスクァルテット、アンサンブルデュナミス、室内オーケストラARCUS(アルクス)メンバー。

【海野 春絵(ピアノ)】

6才よりピアノを始める。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ科卒業。 同大学研究科にて研鑽を積む。第45回全日本学生音楽コンクー ル東京大会中学校の部第2位。 第22回ピティナ・ピアノコンペティション特級の部グランプリ。併せて審査員特別賞他を受賞。 また、伴奏者として読売新人演奏会、演連 コンサート等に出演、日墺文化協会フレッシュコンサートにて最優秀共演者賞受賞。 これまでに東京ニューシティ管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団と共演。 現在演奏活動の傍ら、後進の指導も行なっている。これまでに狩野美紀子、深沢亮子、上野久子の各氏に師事。

【プログラム】

・エルガー『愛の挨拶』
・ドビュッシー「ベルガマスク組曲」より『月の光』(ピアノソロ)
・ストラヴィンスキー『イタリア組曲』

爽やかな五月晴れの日、第26回のアグネスランチタイムコンサートは、チェロの海野幹雄さんとピアノの海野春絵さんをお迎えいたしました。

最初の曲は「威風堂々」等で有名なイギリスの作曲家エルガーの『愛の挨拶』。 愛妻家であるエルガーが、その妻との婚約中に彼女に贈るために書いたというこの曲は、優しく親しみやすいメロディーで多くの人に愛好されている曲。 昨年ご結婚されたばかりの海野さんご夫妻の呼吸のあった演奏もあいまって、まさにお二人の演奏のオープニングを飾るのに相応しい曲だったのではないでしょうか。
続いてはドビュッシーが作曲した ベルガマスク組曲の第3曲目『月の光』をピアノソロで。 フランス印象派音楽を象徴するような美しい旋律のこの曲を、まさに月の光が「降り注ぐ」ように演奏される春絵さんのピアノには満場のお客様もうっとり。

曲の間のMCでは、幹雄さんがチェロについて解説してくださいました。チェロという楽器は、古ければ古いほど良い音が鳴るそうで、 幹雄さんが今日の演奏で使われたチェロもかなりの年代ものだそうです。

最後の曲は、ストラヴィンスキーの『イタリア組曲』よりシンフォニア、セレナータ、ガヴォットとふたつのバリエーション、メヌエットとフィナーレの4曲を。 柔らかいチェロの音色と、寄り添うようなピアノの音色を十二分に楽しませていただきました。

演奏が終わっても、喝采の拍手は鳴り止まず、アンコールに応えてお二人が演奏してくださったのは、ショパンのチェロソナタ第3楽章。 ピアノの印象の強いショパンですが、その生涯の中で少ないながらもチェロのための曲を作曲しているそうです。 すがすがしい5月のコンサートに相応しい余韻を残して、この日のコンサートは幕を閉じました。