アグネスランチタイムコンサート
■第29回:2007/8/22『彗星のごとく現れた逸材メゾソプラノ! 』〜谷口睦美

【谷口睦美(メゾソプラノ)】

東京芸術大学卒業。同大学院、二期会オペラスタジオ修了。01年第2回大阪国際コンクール声楽部門入選。 同年第11回日本クラシック音楽コンクール東京地区本選大学の部奨励賞を受賞。 06年4月、二期会オペラデビューとなったペーター・コンヴィチュニー指揮『皇帝ティトの慈悲』セスト役で大成功を収め、 彗星のごとく現れた逸材に数多く賞賛の声が寄せられた。 つんく♂プロデュース「クラシック娘。」のメンバーとしてテレビ朝日「題名のない音楽会21」にも出演。 来たる9月5日の産経新聞社主催オペラの華コンサートシリーズ「カルメンその世界」へも主役のカルメン役での出演が決まっているなど、 その華のある舞台容姿と存在感に注目が集まっている。二期会会員。

【五味こずえ(ピアノ)】

東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。91年ピティナピアノコンペティションF級にて奨励賞受賞。97年コンセール・ ヴィヴァン新人オーディション優秀賞受賞。99年に国際ショパン年記念事業に参加、ポーランド大使館後援による演奏会に出演。 00年シカゴ留学、同年5月にベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」でオーケストラと共演。 02年にはウィーン国立音楽大学の夏期セミナーにて研鑽。器楽、声楽のリサイタルをはじめ、室内楽を中心に活躍中。

【プログラム】

・ビゼー:オペラ『カルメン』より「ハバネラ」「セギディーリャ」
・ショパン:ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」 (ピアノソロ)
・モーツァルト:オペラ『フィガロの結婚』より「恋とはどんなものかしら」
・サン=サーンス:オペラ『サムソンとデリラ』より「あなたの声に私の心も開く」

第29回のアグネスランチタイムコンサートは、メゾソプラノの谷口睦美さんをお迎えいたしました。 記録的猛暑の日が続く中を訪れてくださった、満場のお客様が待ちわびておられるアグネスホールに、 ビゼーのオペラの中でも最も有名な『カルメン』の「ハバネラ」を歌いながら谷口さんが登場。 一瞬にして会場の空気が華やぎます。

続いての「セギディーリャ」も奔放で情熱的なカルメンが、意中の男性を翻弄する誘惑の曲。 表情たっぷりに歌われる谷口さんの表現力に、お客様もすっかり引き込まれてしまわれた様子。

ここで五味さんのピアノソロによるショパンの「華麗なる大円舞曲」の演奏。 ショパンのピアノ曲の中でも代表的なこのワルツを、五味さんは軽やかに奏でられました。
続いてはモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』より「恋とはどんなものかしら」。 この歌を歌うケルビーノは少年役ですが「ズボン役」と言って女性が男装して歌われる曲。 曲の間にはユーモアたっぷりのトークを交えて曲の解説をされる谷口さんの軽妙な語り口に、 会場は次第にリラックスムードに。

本編最後の曲はサン=サーンスの『サムソンとデリラ』より「あなたの声に私の心も開く」。 これは旧約聖書の伝説の美女・デリラが、復讐の相手であるサムソンを偽りの愛の言葉で誘惑する場面で歌われる曲。 時に囁くように時に激しく、偽りとは思えない情熱で愛を歌うデリラが乗り移ったかのような谷口さんの熱演に、 満場の拍手はいつまでも鳴り止みませんでした。

喝采に応えてのアンコールはジーツィンスキーの「ウィーン、わが夢の街」。 至福の時間はあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、 その美しい歌声はもとより、飾らないチャーミングな谷口さんのお人柄に魅了されてしまったお客様も 沢山いらっしゃったのではないでしょうか。