| ■第32回:2007/11/21『巨匠たちの薫陶を受けたきらめく逸材〜瀬ア明日香のヴァイオリン』
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【瀬ア明日香(ヴァイオリン)】
東京芸術大学を首席卒業。在学中に福島賞、NTTドコモ賞受賞。1994年日本音楽コンクール第1位及びレウカディア賞、黒柳賞、
鷲見賞受賞。その他、L.モーツァルト国際コンクール、ヴィエニャフスキ国際コンクールなど国内外のコンクールに入賞。
パリ国立高等音楽院にてR.パスキエ、J=J.カントロフ、C.イヴァルディらに師事。国内の主要オーケストラと共演するほか、
パリを始めヨーロッパ各地でもリサイタルを行っている。2003年、プレミオ・トリオ・ディ・トリエステ国際室内楽コンクール
最高位入賞、同年ヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクール第3位入賞。ラヴェル・アカデミーにてシブール市賞、ラヴェル賞受賞。
2005年フォーバルファンデーション・ストラディバリウスコンクール優勝。2007年、青山財団よりバロックザール賞受賞。同年、
ALMコジマ録音よりイザイ「無伴奏ソナタ全曲」を収めたCDを初リリース。これまでに田中千香士、景山誠治、堀正文らに師事。
2006年3月より、トッパンホールの〈エスポワール シリーズ〉にて3回に渡る公演を展開中。
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【日下知奈(ピアノ)】
東京芸術大学を経て同大学院修了。園田高弘賞ピアノコンクール入賞、メシァン賞受賞。
スルモナ、エンニノ・ポリーノ、ケルン・ショパンコンクールなど数々の国際コンクールで入賞。
財団法人ロームミュージックファンデーションの奨学金を得てケルン音楽大学に留学。同大学を首席で卒業。
ケルン・デュッセルドルフ・マイセン・イタリア・ポーランドなどヨーロッパ各地で演奏会に出演。第3回東京音楽コンクール第3位。
現在国立音楽大学付属音楽中・高等学校非常勤講師。 07年、青山財団よりバロックザール賞受賞。
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【プログラム】
・クララ・シューマン『3つのロマンス Op.22』
・ブラームス『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ニ短調 Op.108』
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第32回目のランチタイムコンサートには、トッパンホール様のご紹介で、
ヴァイオリンの瀬ア明日香さんと、ピアノに日下知奈さんをお迎えいたしました。
1曲目はクララ・シューマンの『3つのロマンス』。クララ・シューマンは、9歳でソリストとしてデビュー、
後に父の弟子であったロベルト・シューマンの妻となった女性。
この『3つのロマンス』が作曲された頃の彼女は19歳。当時まだ恋人だったロベルト・シューマンへの想いがこの曲には込められていたことでしょう。
瀬アさんのヴァイオリンの憂いを湛えた音色に、寄り添うような日下さんのピアノ。長くコンビを組んでおられるお二人の呼吸はピッタリ。
優雅で詩情に溢れたクララ・シューマンの150年以上前の“ロマンス”を、見事に現代に甦らせられました。
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2曲目はブラームスの『ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第3番』。ブラームスはシューマンと並ぶ、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ですが、
シューマン亡き後のクララと、恋の噂もあった人物。ヴァイオリンソナタ第3番は、ブラームス晩年の作で、友人の悲報の影響を受けてか、
暗く重々しい厳粛さを漂わせた作品。
後半にむかって、どんどん重く激しくなっていく曲を、瀬アさんは可憐な容姿からは想像もつかないほど感情を込めて演奏され、
客席のお客様もその迫力に呼吸を飲んでひたすらに聞き入っておられる様子。演奏終了後は、大きな感動の拍手が沸き起こりました。
鳴り止まない拍手に応えてのアンコールは同じくブラームスの『ハンガリー舞曲』。
誰もが一度は耳にしたことのあるジプシーのメロディを、情熱的に演奏され、芸術の秋に相応しいこの日のランチコンサートは幕を閉じました。
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