| ■第80回:2011/11/16『ヨーロッパに学んだ二人の描く幻想とノスタルジーの世界』
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【上野優子(ピアノ)】
東京都世田谷区出身。幼少より有賀和子氏に師事し、桐朋女子高校音楽科を経て同大学2年次に渡欧、イモラ国際ピアノア カデミー(伊)ピアノ科ディプロマ取得、
2008年パリ・エコールノルマル音楽院ピアノ科コンサーティスト課程ディプロムをアルゲリッチ、エル=バシャ、カ ツァリス各氏に認められ取得。
2009年同音楽院室内楽科コンサーティスト課程ディプロムを審査員満場一致で取得。
全日本学生音楽コンクール、浜松国際ピア ノアカデミーコンクール、ナポリターノ国際ピアノコンクール、フンメル国際ピアノコンクール他で入賞・優勝。
モルダヴィア共和国ナショナルオーケストラ、 スロヴァキアフィルハーモニー管弦楽団と共演。ミラノ・オーディトリウム「ショパン全曲演奏会」、
ストレーザマッジョーレ湖音楽祭、イタリアモーツァルト 協会マチネー、レオン市オーディトリウム、パリ・コルトーホール、東京国際フォーラムホールA、日本ショパン協会、宗次ホールなどに出演。
東日本大震災 チャリティーコンサートの模様がイタリア国営放送RAI3にて放送される。
また福祉施設や小学校でのアウトリーチ、N響メンバーらとの室内楽の演奏、コン クール審査や後進の指導も行い、国内外で幅広く活動している。
2008年レグルスよりCDデビュー、「レコード芸術」誌準推薦盤に選出。(社)日本演奏連 盟、日本・ロシア音楽家協会、(社)全日本ピアノ指導者協会各会員。
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【中島麻(ヴァイオリン)】
桐朋学園高校音楽科同大学卒業後、ローム音楽財団奨学生としてモーツァルテウム音学大学修士課程を満場一致の一等賞、首席で卒業。徳永二男、イゴル・オジム、室内楽をハーゲンSQに師事。
メニューイン記念音楽財団賞、ライファイゼン音楽コンク―ル最高位、第11回国際弦楽器コンクールルドルフマッツ等国内外で多数入賞。
ブラームスコンクールセミファイナリストディプロム授与。「イブリーギトリスと素晴らしき仲間達コンサート」にソリストとしてギトリスと共演。
サンクトペテルスブルグ交響楽団、ドイツイエナ交響楽団、キエフ交響楽団、ボヘミア交響楽団等と共演。モーツァルテウム管弦楽団契約演奏員を務めウィーンフィルオーディションに招待される。
ファーストCD Asa Cantabileをリリース。
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【プログラム】
・ラフマニノフ:エレジー 作品3-1 (piano solo)
・ラフマニノフ:リラの花 作品21-5(piano solo)
・ドビュッシー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト短調
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第80回のアグネスランチタイムコンサートには、ピアノの上野優子さんと、ヴァイオリンの中島麻さんをお迎えいたしました。
秋晴れの爽やかな天候にも恵まれ、アグネスホールにはいつも以上に沢山のお客様がお越しくださいました。
まずは上野さんのピアノソロで、ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの美しい作品を。
『エレジー(悲歌)』は、「幻想小品集」の中の1曲で、そのタイトル通り、どこか物悲しいメロディーと、重々しい低音が深い余韻を残します。
一方『リラの花(ライラック)』は、『エレジー』とは対照的な、夢見るように可憐な楽曲。
リラの花の持つ「愛の芽生え」「青春の歓び」といった花言葉にピッタリの、降り注ぐ朝の日差しのようなイメージが広がります。
上野さんの繊細なピアノの音色は、どちらの楽曲にも物語性を感じさせ、イマジネーションを与えてくれました。
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ここでヴァイオリンの中島さんも登場され、いよいよ最後の曲は、ドビュッシーの『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ』です。
この曲はドビュッシーの最後の作品であり、3楽章から構成されています。
ドラマチックで緊張感溢れる第一楽章、ゆったりとした緩急のある第二楽章、そして華やかに活き活きと締めくくられる第三楽章。
どの楽章も、ピアノとヴァイオリンのどちらかが伴奏になるという関係性ではなく、どちらも主役として対等に響きあっているかのような印象があり、
かつ、上野さんと中島さんの演奏はお互いの楽器の魅力を損なうことなく調和させておられ、呼吸の合った素晴らしいコラボレーションでした。
満場から沸き起こるアンコールに応えて演奏されたのは、モンティの『チャールダーシュ』。
哀愁の漂うヴァイオリンの旋律が印象的な序盤から、狂騒的な高速に変化する楽曲の緩急に、満場のお客様のボルテージも最高潮に。
熱気に包まれたまま、この日のコンサートは幕を閉じました。
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