アグネスランチタイムコンサート
■第97回:2013/4/17『瑞々しい感性で紡ぐ〜“ホフマン物語”への誘い 』

【佐藤優子(ソプラノ)】

東京音楽大学声楽演奏家コース卒業、同大学大学院オペラ研究領域修了。二期会オペラ研修所54期マスタークラス修了。修了時に優秀賞及 び奨励賞受賞。モーツァルテウム音楽院サマーアカデミーにてディプロマ取得。大学在学中、特待生奨学金を授与される。読売新人演奏会、 卒業演奏会、レインボー21(サントリーホールブルーローズ)等学外の様々な演奏会にも出演。これまで、第18回友愛ドイツ歌曲コンクール学 生の部最高位(奨励賞)、第7回東京音楽コンクール入選、第7回東京音楽大学コンクール声楽部門1位、第46回日伊声楽コンコルソ入選。 Nissay Opera 2010グルック歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』(アモーレ)でオペラデビュー。二期会60周年記念公演ニューウェーブオペラ 『子どもと魔法』(夜鳴き鶯)、みなとみらいホール主催夏休み親子オペラ2012『魔笛』(夜の女王)で出演。また2013年二期会オッフェンバック 『ホフマン物語』オランピア役で出演予定。宗教曲ではフォーレの「レクイエム」、ビゼーの「テ・デウム」等ソリストを務める。日伊音楽協会会員。 二期会会員。


【佐藤望(バリトン)】

神奈川県出身。洗足学園音楽大学声楽科卒業、同大学院声楽科中退しドイツ、マンハイムに短期留学、研鑽を積む。葉山新人演奏会、読売新人演奏会に出演。 大学在学中に安田生命奨学金を、卒業時に優秀賞を受ける。第54期二期会オペラ研修所マスタークラス修了、修了時優秀賞を受ける。 第11回P.I.AJapan音楽コンクール奥田智重子記念ドイツリート部門第1位。第7回ルーマニア国際音楽コンクール第3位。 これまでに三宅春恵、上原隆二、佐藤征一郎、木村俊光、ジル・フェルドマン、小森輝彦各氏に師事。 ポルトガルにてアカデミア・デ・ムジカ・アンティーガ・デ・リズボア、夏季マスタークラスを受講。現地特別演奏会に出演し好評を博す。 2012年二期会公演『ナブッコ』ナブッコ役アンダースタディとして参加 。二期会60周年記念公演ニューウェーブオペラ『スペイン時間』ラミーロ役にて二期会デビュー。 J・シュトラウス『こうもり』ファルケ役、ロッシーニ『セヴィリアの理髪師』フィオレッロ役、メノッティ『テレフォン』ベン役、ドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』マラテスタ役、 プッチーニ『ラ・ボエーム』ショナール役、ヴェルディ『椿姫』ジェルモン役、ビゼー『カルメン』エスカミーリォ役などに出演。 今年7〜8月 二期会『ホフマン物語』にシュレーミル/ヘルマン役で出演予定。 オペラ以外にもモーツァルト「戴冠ミサ曲」やベートーベン「第九」、フォーレ「レクイエム」、ヘンデル「メサイア」、バッハ「ヨハネ受難曲」イエス役などのソリストを務める。 2009年横浜YMCA主催のチャリティーイベントにおいて、横浜みなとみらい小ホールにてリサイタルをおこない好評を博す。 その他にもジョイントリサイタルシリーズ主催、鎌倉「歌のサロン」や各種コンサートなどにも多数出演。 混声合唱団ムジカおさらぎ、大磯混声合唱団、男声合唱団牧神(パン)、女声合唱団クール ヴェリテ、女声合唱団コーロ・ルーネスなど合唱指導も行う。 洗足学園音楽大学演奏補助要員。横浜市民広間演奏会会員。二期会会員。


【高田絢子(ピアノ)】

東京都出身。国立音楽大学卒業。同大学大学院器楽科伴奏(歌曲)コース修了。ピアノを奥村京子、小林光裕、芝治子、安井耕一の各氏に師事。 伴奏法を河原忠之、ディビッド・ガウランドの各氏に師事。 新国立劇場オペラ研修所ピアニストおよび新国立劇場コレペティトゥール特別聴講生。

【プログラム】

・「早春賦」作詞:吉丸一昌/作曲:中田章
・「憐れみも、誉も、愛も」:ヴェルディ作曲オペラ『マクベス』より
・「森の小鳥は憧れを歌う」:オッフェンバック作曲オペラ『ホフマン物語』より
・「こちらへおいでルチア」:ドニゼッティ作曲『ランメルモールのルチア』より

第97回のアグネスランチタイムコンサートには、ソプラノの佐藤優子さん、バリトンの佐藤望さん、ピアノには高田絢子さんをお迎えいたしました。

1曲目はお二人のデュエットで、日本の唱歌「早春賦」を。今年の桜はすでに散ってしまいましたが、アグネスホールには爽やかな春風が吹き込むかのよう。

続いてバリトンの佐藤望さんのソロで、ヴェルディ作曲のオペラ『マクベス』より、終幕のマクベスのアリア「憐れみも、誉も、愛も」。 高田さんのピアノのドラマティックなイントロと相まって、雄々しい佐藤さんのマクベスの、追い詰められた苦悩が聞く者の胸に迫ります。
佐藤優子さんのソロ曲は、オッフェンバック作曲のオペラ『ホフマン物語』より、オランピアのアリア「森の小鳥は憧れを歌う」を。 『ホフマン物語』はバレエで有名な「くるみ割り人形」や「コッペリア」の原作者であるホフマンの名を冠した物語で、 オランピアは自動人形の女の子。機械仕掛けのぎこちないオランピアの動きや表情を、佐藤優子さんはコミカルかつチャーミングに表現され、 魅了された客席の皆さまも思わず笑顔に。

最後の曲はお二人でのデュエット曲、ドニゼッティ作曲の『ランメルモールのルチア』より、ルチアとエンリーコの二重唱「こちらへおいでルチア」。 兄エンリーコの計略で婚約者との仲を裂かれた妹ルチア。その兄妹の確執を描いた場面で、一族のために妹を犠牲にしようとする冷徹な兄と、 恋人を想い涙する可憐な妹の心情を、それぞれ迫真の歌と演技で表現されました。

喝采に応えてのアンコールは、フランツ・レハールのオペレッタ『メリー・ウィドウ』より「唇は黙して」をお二人のデュエットで。 さきほどまでの緊迫した空気とは一変して、お二人が寄り添って歌われる甘いラブソングで、この日のコンサートは幕を閉じました。